昨日の1月27日(金)に堺市が主催する「ワークライフバランスを考えるセミナー」に行ってきました。既に取組をされている企業から見れば、今更と思われるでしょうが、中小企業では中々そうはいきません。そうは言っても、自治体の仕事を受託している企業の評価にワークライフバランスへの取組が点数化されている現状から、中小企業でも取組が不可欠になってきています。

セミナーの内容は、ワークライフバランスの定義・推進にあたって必要な心構えと現状把握・働き方の見直し・事例発表、そして、以下のあらたな気づきがあり、有意義でした。

①ワークライフバランスは「仕事50%・プライベート50%の働き方」や「子育て中の女性を対象とした仕事と子育ての両立支援」といった誤解がまだ多くある。

②先進国の中で、日本は長時間労働、かつ、最も生産性が低い。

③男性の仕事と家庭生活に関する意識調査では、「仕事と家庭生活」共に優先したい希望が31.4%に対して、現実は22.3%と低くなっており、「仕事」を優先したい希望が16.8%に対して、現実は37.7%と2倍以上になっており、希望と現実に大きな隔たりがある。

④夫は仕事、妻は家庭(専業主婦)の世帯数と共働き世帯数を比較すると、共働き世帯の方が上回っている。

⑤介護離職した人の理由として、約6割が仕事と介護の両立が難しい職場であったことを挙げている。

⑥介護におけるサービス・支援についてわからない人が多い。

⑦ワークライフバランスの両立支援は「量」から「質」へ転換している。

⑧働き方の見直しは、時間のマネジメントが重要であり、柔軟な考え方・知恵が必要である。職場のチェックポイントは、まず、職場の常識を疑うことである。

⑨事例発表では、トップの考え方が変われば、ブラック企業(?)も変われると感じた。